地域で子どもや若者とかかわる中で、彼ら／彼女らを取り巻く環境が時時刻々と変化していることを感じています。そうした中で、子どもや若者が育つための土壌が脆弱になっているように思います。社会では、貧困や格差、虐待、DV、ネグレクト、孤独・孤立といった言葉が子どもや若者の「生きづらさ」として聞くようになって久しいです。しかし、こうした状況は子どもと若者に限った問題ではなく、大人もまた同様の「生きづらさ」をかかえて生きているように思います。そうした社会において、子どもや若者が「自分らしくいる」ことがどれくらいできているだろうか、と思うことがあります。また、少しでも、彼ら／彼女らが「自分らしくいる」ことが出来る場が地域の中にあったら、彼ら／彼女らの生活はより豊かなものになるのだろうとも思います。それだけでなく、そのような場が地域にあることは、この社会に生きる大人にとってもひとつの希望になるのではないかと思います。
藤の木セカンドハウスはそうした社会のなかにおいて、小さな一灯を灯し続けようと子ども食堂や若者食堂といった事業をニュータウンの一室で始めました。
わたしたち一人ひとりは非力ですが、小さな力を結集して、これらの諸課題に取り組んでまいります。